二宮町議会教育福祉常任委員会の動き①委員長報告「子どもの権利」から2023年12月議会
2025年から二宮町は協働で「にのみやこどもの権利条例」制定に向けて動くようです。
ここまでの動きを、まずは議会教育福祉常任委員会の継続調査「子どもの権利」から紹介します。
以下2023年12月議会の教育福祉常任委員長一石議員の登壇の報告です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー二宮町教育福祉常任委員会では子どもの権利について研究を進めてきました。
9月議会後は10月5日に調査研究会として町内の子どもたちを応援する10を超える住民団体の皆様に活動紹介をいただきました。
発達支援に関わる団体やここ数年に立ち上がった二宮の自然を生かした子育ちの場、食育、プレイパーク、不登校児童生徒や保護者支援など、未来に向けて危機感をもって
自ら作る情熱と実践の様子を共有させていただきました。
10月19日は川崎子どもの権利フォーラム代表山田雅太氏の議会内の学習会を持ちました。
日本初の子どもの権利条例制定の立役者の重要なおひとりである方であるため現場の息吹き、熱気が伝わるものでした。200回の子どもから大人までの会議が持たれたとの公開情報はすでに委員会で調査していたことでしたがちょうど川崎市への視察が庁舎移転の関係でかなわなかったため貴重な現場ならではの情報をいただきました。子ども基本法が施行され子どもの権利に基づいた子ども計画策定が地方自治体に求められる中、全国から講演依頼がある山田氏ですが議会主導で子どもの権利条例が提案されるのは非常に珍しいと言われました。さらにICT化が進んだ今ならではの意見の醸成もがあるのではと提案もいただきました。
10月20日午前は国立市の幼児教育センター矢川プラス見学、午後は武蔵野市の10代の子どもたちの居場所に注力した滞在型図書館である武蔵野プレイス視察を委員会で行いました。
矢川プラスは国立市が100パーセント出資する社会福祉法人くにたち子どもの夢・未来事業団が指定管理者として運営しており、二宮で発達支援講座を持たれる星山麻木先生も理事として運営に関わり、理事長は日本を代表する教育哲学者で施設長もその愛弟子というアカデミックな理念に裏打ちされた施設です。幼児教育センターとして地域の隅々まで子どもの最善の利益という子どもの権利が浸透することをめざしていると基本計画に明記されている最新の注目すべき施設でした。
また武蔵野市の滞在型図書館はまさに多世代のリビングとしてカフェのある回遊型の快適な空間と地下の若者がたくさん集まりバンド等多様な活動ができる居場所は子どもたちと職員とのコミュニケーションもフラットに見える化する工夫もありました。
いずれも子どもの権利に係る重要な体現施設で11月7日、8日の議会報告会での委員会活動報告で町民の方々にご紹介しました。
参加者からは
・子どもの権利条例は重要で二宮ならではの先進的なものを作ってほしい
・制定には子どもたちの参加が必須で何よりもまず子どもたちが権利を持つということを知ることが必要だ
・地域に浸透することが大切でコミュニティスクールを生かすなど子どもたちを真ん中に据えた学びがフラットにハードル低く進むための研究が必要
・二宮学園ができる機に子どもたちが安心して学校で過ごせるよう従来の在り方の根本的な見直しに取り組んでほしい
・子どもの権利の理念が公共施設のデザイン、機能に反映されるスケジュールを持ってほしい
・知ることで人は変わる。学びの機会を広めてほしい
・二宮に特徴的な子どもたちを支える町民団体と協働で作ってほしい
との意見を受けました。
そのうえで行政各課と情報共有ののち、11月13日の調査研究会にて、委員会から行政あてに行政、議会、町民で得意分野を分担、連携、協働して」子どもの権利条例を制定することを求める提言書を出す。さらに議会として提出したいと合意しました。
提出後は制定に向けた協働のデザインを行政各課、町民と意見交換を重ねてさらに調査研究を続けます。