映画「東京原発」2004年製作

去る3月9日、大磯町図書館大会議室にて大磯エネシフト主催で上記映画会が行われました。50人も入れば一杯の会場は満席。この映画が出来たのは2004年ということにまずは驚き、奇しくもこの日は14年目になる東北大地震の二日前。この映画の存在すら知らなかったことに忸怩たる思いでした。

この映画は製作から公開まで2年、東京で2館、神奈川で1館だけの上映だったとか。キャストは役所広司、段田安則、平田満、田山涼成、菅原大吉、岸部一徳、吉田日出子、綾田俊樹,徳井優、塩見三省、   監督・脚本;山川元

「東京に原発を誘致する」突然の都知事の提案に知事室の都庁役員会議は大荒れ、推進派、反対派がもっともな意見をだしあい白熱する。そこへ学者が現れ放射線数値をしめし、プルサーマルの現実、被害想定を予想、原発の危険性、 mox燃料、原発がなぜ海の近くにあるか、等々。だけど電気は必要、一番使うのは東京、電気は必要。一方フランスから極秘で運んできた大量のプルトニウム燃料を移送するトラックが爆弾マニアの少年にジャックされ時限爆弾をしかけられ、都庁に向かう。。。

ドラマではあると分かっていても、14年前の福島の事故を経験した後では現実味を帯び、最後に「都知事」が決断したことの意図は、深く考えなければならないと思った。

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