2025年夏のフードバンク

二宮駅南口から商店街を抜けて直ぐの場所に、「みんなのとまり木」の看板が入口に見える。ここには、フードバンクとリユース活動をしている「にのみやこども食堂便・みんなのとまり木」がある。代表の一人にこの夏の様子を聞いた。

「5年前コロナ禍が終息し始めた時期に活動が始まり、3年前にこの場所に移転。利用者は、徐々に増え、7月は延べ80名を超えています。食品はフードバンクかながわ(月2回)や報徳食品支援センター(時々)、さらに二宮キリスト教会からの寄付食品、又、個人からも食品を購入して届けて頂いたり、町内パン屋さんからも頂くことも有ります。町の補助金で買った冷凍庫が大活躍です。

利用者の中には暑い時間帯に、バスにも乗らず徒歩で汗をかきかき来られ、ひとしきりお話しされ、こちらが帰りの心配をする高齢者、雨の日、自転車でびしょ濡れのレインコートをドアの前で脱ぎ、食品を選んだあと大事そうに持ち帰る女性、オープン前、シャッターの前で開くのを待つ人、不自由な足をかばい乍らも、毎週来られる男性、様々な状況を抱えながらもフードバンクを頼ってこられます。町内だけでなく、中井、小田原、大磯、等からも来られています。又、町内で、時間内に来れない希望される母子家庭には、スタッフがそれぞれお届けするケースもあります。

これらを支えているのはボランティアで、バス利用の人もおり、感謝しています。火曜と木曜日は午前9時30分から11時30分、土曜日は午前11時30分から2時間、昼食持参で、以前からリユース活動しているグループの皆さんが食品の仕分けや、リユース品の整理など手分けして手際よく作業。その中での情報共有も大事な事です。」との事でした。

ここには、エアコン、水、トイレ、椅子、ソファー、食品、衣類もあり、緊急事態時のセーフティーネットとしての位置づけも可能な場所ともいえる。

外国籍の子どもの学習支援や大人の引きこもりの人の社会体験の場としての利用も考えておられるようだ。これからの活動に期待したい。